「社会の認識 社会思想の古典を論ず」(2010年度前期)
橋本 努
■講義計画
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1 |
4/14 |
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ガイダンス |
2 |
4/21 |
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ルソー『人間不平等起源論』を読む |
3 |
4/28 |
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ルソー『人間不平等起源論』を読む |
4 |
5/4 |
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(国民の休日) |
5 |
5/12 |
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ルソー『人間不平等起源論』を読む |
6 |
5/19 |
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小論文発表、相互評価 |
7 |
5/26 |
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小論文発表、相互評価 |
8 |
6/2 |
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ルソー『社会契約論』を読む |
9 |
6/9 |
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ルソー『社会契約論』を読む |
10 |
6/16 |
Wed |
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ルソー『社会契約論』を読む |
11 |
6/23 |
Wed |
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ルソー『社会契約論』を読む |
12 |
6/30 |
Wed |
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小論文発表、相互評価 |
13 |
7/7 |
Wed |
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小論文発表、相互評価 |
14 |
7/14 |
Wed |
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「秀」希望者のレポート相談日 |
15 |
7/21 |
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「秀」希望者のレポート中間報告 |
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■授業の目標
この講義では、社会思想の古典と呼ばれる本を読みつつ、その本の感想を小論文形式で作成します。私たちの社会のあり方を根源的に捉え、豊かな人間性について深く考えます。そのために講義では、本の内容について、自由に議論をしながら、各自、自身の意見を形成していきます。そして最終的には、自分自身の社会の捉え方、あるいは人生の捉え方について、うまく表現できるようになることが目標です。
■到達目標
第一の基本的な目標は、大学入試で課されるタイプの小論文の作成能力を身に付けることです。そのためのノウハウについては、すでに身に付けているという学生もいると思いますが、基本的なレベルでは「小論文」の作法は欠かせません。
第二の目標は、小論文を超えて、文化系の学問全般に共通するような教養の基礎的な素養を身に付け、それを表現することが目標となります。
最後の目標は、現代社会の問題を批判的に認識するための、批評文を書くことです。批評の精神を身に付けて、社会に向き合うことが求められています。
■準備学習
テキストとして、ルソー著『人間不平等起源論』(光文社文庫)、および、ルソー著『社会契約論』(光文社文庫)の二冊を用いますので、必ずご購入ください。その際、必ず光文社文庫の本をご購入ください。これらの本を読むことが、予習と復習になります。
■成績について
出席、小テスト、小レポート、期末レポート、および、発言の積極さを評価します。
以下の二つの課題提出を満たしてください。
受講に必要な手続きとして、次のレポート課題を、4月28日の講義後に提出してください。
【レポート課題】:「大学時代に追加で1,000万円を自分に投資することができれば、どのようにその資金を利用するか」。(字数は、2,000字以上。Microsoft Wordで作成、A4用紙、余白は上下左右すべて30mm、文字数:40字×40行、10.5ポイント、MS明朝体+century、フッターにページ数を挿入、作成者の名前と学籍番号と日付を最初に明記。「です・ます調」は不可。「である調」で統一。手書きは不可。)なおこの課題の目的は、受講者がこの機会を用いて、大学生に相応しい教養水準について考えることを促すものであります。このレポートを提出しなかった人は、未履修扱いとなります。
A 講義では、数回にわたって、小レポートを提出することが課題となります。講義の最後に「講義用A4用紙」を配りますので、そこに授業に関する事柄などを書いて、次回の講義の最初に提出してください(字数は、1,200字以上。Microsoft Wordで作成、A4用紙、余白は上下左右すべて30mm、文字数:40字×40行、10.5ポイント、MS明朝体+century、フッターにページ数を挿入、作成者の名前と学籍番号と日付を最初に明記。「です・ます調」は不可。「である調」で統一。手書きは不可。)なお、小レポートの遅刻提出は0.5回分として扱います。
提出された小レポートはすべて、講義の最後に、文章を推敲して再提出します。ですから、小レポートのデータは保存しておいてください。そして推敲した小レポートは、プリントアウトしたものとそのデータ(一つのワード・ファイルにまとめてフロッピーディスクに保存したもの)を、一つの封筒に入れて、7/26, AM11:30までに、期末レポート用のボックス(教務係の窓口前に設置される予定)に提出してください。なお、すぐれたレポートは、サンプルとしてHPに掲載しますので、ご了承ください。
■オフィス・アワー
オフィス・アワーとは、研究室で先生と議論したりおしゃべりしたりする時間帯のことです。金曜日の12:00-13:00(経済学研究科517室)に設定しています。どうぞお気軽に、遊びに来てください。
■参考文献
・高校の授業科目「倫理」は、本講義の基礎知識となります。「倫理」を履修しなかった方は、『チャート式新倫理』を読んで予習してください。例えば、本講義でプラトンについて扱う場合には、この本の当該箇所を読み、予備知識を得てください。
また高校生・大学生向けの『倫理思想用語辞典』山川出版も、便利で重宝します。
・【参考】橋本努『自由の論法──ポパー・ミーゼス・ハイエク』創文社,1994.
橋本努『社会科学の人間学――自由主義のプロジェクト』勁草書房1999.
橋本努『帝国の条件』弘文堂2007.
■「人文科学の基礎」図書リスト
【岩波新書:必読の古典】
大塚久雄『社会科学の方法――ヴェーバーとマルクス』
大塚久雄『社会科学における人間』
【岩波文庫:必読の古典】
マルクス『共産党宣言』『賃労働と資本』『賃金・価格および利潤』『ドイツ・イデオロギー』
ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『職業としての学問』『職業としての政治』
スミス『国富論』『道徳感情論』
ロック『市民政府論』
ルソー『社会契約論』『人間不平等起源論』『エミール』
ホッブズ『リヴァイアサン』
ミル『自由論』
ニーチェ『道徳の系譜』『この人を見よ』
プラトン『メノン』『国家』
アリストテレス『ニコマコス倫理学』
デカルト『方法序説』『精神指導の規則』